すぽろぐ編集部 
- バスケのトリプルダブルって何だろう？
- どうしてそんなに評価されるの？
- 達成するのは難しいの？
バスケットボールの試合で、1人の選手が3つのスタッツ項目で2桁（10以上）の記録を達成することを「トリプルダブル」と呼びます。
世界最高峰のNBAから日本のBリーグまで、選手の実力を示す重要な指標として注目されています。
この記事では、トリプルダブルの基本的な意味から達成の難しさ、歴代記録までを詳しく解説します。
バスケットボールの観戦をより楽しむための知識として、ぜひ最後までお読みください。
トリプルダブルとは？基本を理解しよう
「トリプルダブル」とは、バスケットボールの試合で1人の選手が得点、リバウンド、アシストなどのいわゆるスタッツと呼ばれる項目のうち3つの項目で2桁以上（10以上）の数値を記録すること。
優れた選手が達成する特別な記録として、世界中のバスケットボールファンから注目を集めています。
以下で、トリプルダブルの基本的な内容を詳しく解説していきましょう。
トリプルダブルの定義と達成条件
トリプルダブルは、1試合の中で3つのスタッツで10以上の数値を達成することが条件となります。
NBAの試合では1試合48分、日本のBリーグでは1試合40分という限られた時間の中で記録を達成しなければなりません。
達成には高い身体能力と技術が求められ、NBAなどのトップリーグでも1シーズンに何度も記録できる選手は限られています。
記録を達成した選手は「オールラウンドな実力を持つ選手」として評価されることが多いでしょう。
トリプルダブルの計測対象となる記録（スタッツ）
トリプルダブルの対象となるスタッツ項目には、以下のようなものがあります。
- 得点：フィールドゴールやフリースローで獲得した得点
- リバウンド：オフェンス、ディフェンスでのボール確保
- アシスト：味方選手のシュートにつながるパス
- スティール：相手のボールを奪うこと
- ブロック：相手のシュートを阻止すること
最も一般的な組み合わせは「得点、リバウンド、アシスト」となります。
ダブルダブルとトリプルダブルの違い
ダブルダブルは2つのスタッツ項目で2桁以上を達成する記録で、トリプルダブルは3つのスタッツ項目で達成する記録です。
トリプルダブルの方が達成難度は高く、より価値のある記録として扱われます。
ダブルダブルは比較的達成しやすい記録として知られ、NBA選手であれば1シーズンに複数回記録する選手も珍しくありません。
一方でトリプルダブルは、限られた選手しか達成できない特別な記録として認識されているのが特徴です。
バスケのトリプルダブルが評価される理由
バスケットボール界でトリプルダブルは、選手の実力を示す重要な指標として評価されています。
達成の難しさ、選手の総合力の証明、試合展開への影響など、様々な観点から高い評価を受けています。
詳しく解説していきましょう。
トリプルダブル達成の難しさ
トリプルダブルの達成には、極めて高い身体能力と技術が必要となります。1試合の限られた時間内で、3つのスタッツ項目で10以上の記録を残すのは容易ではありません。
例えば、得点とリバウンドで2桁を記録しても、さらにアシストで10以上を記録するには、味方選手の得点機会も作っていく必要があります。
体力的な消耗も激しく、試合終了まで高いパフォーマンスを維持し続けなければなりません。
トリプルダブルが示す選手の総合力
トリプルダブルを達成する選手は、攻守にわたる高い能力を持つと評価されます。得点力だけでなく、リバウンドやアシストなど、複数の要素で優れた能力を発揮する必要があるためです。
NBA界では、マジック・ジョンソンやラッセル・ウェストブルックなど、トリプルダブルを頻繁に達成する選手が「スーパースター」として注目を集めてきました。
チームメイトからの信頼も厚く、試合の主導権を握る存在として活躍しています。
トリプルダブルの戦術的価値
トリプルダブルを達成できる選手は、チームの戦術に大きな影響を与えます。複数の役割をこなせる選手がコートに立つことで、攻撃パターンの選択肢が広がるためです。
相手チームの守備陣形を崩しやすくなり、味方選手が得点を重ねやすい状況を作り出せます。
また、リバウンドを確保してから速攻を仕掛けたり、ディフェンスからオフェンスへの展開をスムーズにしたりと、試合の流れを作る上でも重要な存在となります。
バスケ界のトリプルダブル記録とランキング
トリプルダブルの記録は、バスケットボールの歴史において重要な指標として扱われてきました。
NBAを中心に、多くの選手が記録に挑戦し続けています。
歴代の記録から、1試合での達成速度、シーズン中の達成回数まで、様々な観点から記録が残されています。
NBAの歴代トリプルダブル記録
NBA歴代でトリプルダブルを最も多く記録したのは、ラッセル・ウェストブルックの200回です。2位はオスカー・ロバートソンの181回、3位はマジック・ジョンソンの138回と続きます。
特にウェストブルックは2016-17シーズンに42回のトリプルダブルを達成し、シーズン平均でトリプルダブルを記録。1シーズンの記録更新と共に、歴代最多記録も塗り替えました。
NBA史上に残る偉大な記録として評価されています。
ちなみに、NBA界のキングことレブロン・ジェームスは、通算112回のトリプルダブルを達成しています。意外と少ないと思ったのは僕だけですかね。
1試合での最速トリプルダブル記録
NBAで最も速くトリプルダブルを達成したのは、ニコラ・ヨキッチの14分33秒です。2018年に記録された試合で、前半のうちにトリプルダブルを達成しました。
試合開始からわずか15分もかからずに記録を達成した背景には、チームメイトの高い得点力と、ヨキッチ自身の効率的なプレースタイルがありました。
NBA史上最速記録として、バスケットボールファンの間で語り継がれています。
シーズン別トリプルダブル達成回数
2016-17シーズンは、NBA全体でトリプルダブルの記録が最も多く生まれた年となりました。
ウェストブルックを筆頭に、ジェームズ・ハーデンやレブロン・ジェームズなど、複数の選手が記録を達成しています。
1シーズンでの個人最多記録は、ウェストブルックの42回。続いてロバートソンの41回、ヨキッチの28回と続きます。
現代バスケットボールでは、個人の能力を最大限に活かせる環境が整い、トリプルダブルの達成機会が増えている傾向にあります。
日本のバスケ界におけるトリプルダブル達成例
日本のプロバスケットボールリーグ「Bリーグ」でも、トリプルダブルは特別な記録として注目を集めています。
NBAと比べると達成頻度は少ないものの、日本人選手やBリーグで活躍する外国籍選手によって、着実に記録が刻まれています。
Bリーグでのトリプルダブル記録
Bリーグでは2016年の開幕以降、複数のトリプルダブル記録が生まれました。
日本人選手では宇都直輝選手が2017年に達成。得点11点、リバウンド10本、アシスト10本を記録し、Bリーグ日本人初のトリプルダブル達成者となりました。
ちなみに、宇都直輝選手は次シーズンもトリプルダブルを達成し、2年連続の達成記録を持っています。
外国籍選手では、ジュリアン・マブンガ選手がBリーグ最多通算16回のトリプルダブルを達成しています。
日本代表選手のトリプルダブル達成例
日本代表選手による国際大会でのトリプルダブル達成は、まだ記録されていません。
ただし、八村塁選手や河村勇輝選手など、NBAでプレーする日本人選手が誕生したことで、将来的な達成が期待されています。
国内リーグと比べて国際大会は試合の難度が高く、トリプルダブルの達成はより困難となります。日本代表選手による記録達成は、日本バスケットボール界の歴史的な出来事となるでしょう。
日本国内リーグの特徴とトリプルダブル
日本国内リーグは、NBAと比べてゲーム数が少なく、1試合の制限時間も40分と短いのが特徴です。
また、チーム戦術が重視される傾向にあり、個人の記録を追求する機会は限られています。
しかし、近年はBリーグの競技レベル向上に伴い、トリプルダブルを達成する選手も増加傾向にあります。
リーグの発展と共に、記録への挑戦も活発化しているのが現状です。
バスケのトリプルダブルまとめ
トリプルダブルは、バスケットボールの試合で1人の選手が3つのスタッツ項目で2桁の記録を達成する特別な成績です。
得点、リバウンド、アシストなどの主要な項目において、それぞれで10以上の数値を記録する必要があります。
トリプルダブルの達成は、選手の総合力を示す重要な指標として評価されています。攻守にわたる高い能力と体力が必要で、試合展開にも大きな影響を与えます。
チーム全体の戦術オプションを広げ、勝利への貢献度も高い記録となります。
NBA歴代記録では、ラッセル・ウェストブルックが通算200回で最多を誇ります。
また、1試合での最速記録は、ニコラ・ヨキッチの14分33秒となっています。
日本のBリーグでも、宇都直樹選手が日本人初のトリプルダブルを達成するなど、着実に記録が刻まれています。
今後も世界各国のリーグで記録への挑戦は続き、バスケットボールの魅力を伝える重要な指標として、トリプルダブルへの注目は高まり続けるでしょう。
試合観戦の際は、選手たちのトリプルダブルへの挑戦にも注目してみてはいかがでしょうか。
