「バスケの反則が多すぎて覚えきれない…」
「ファウルとバイオレーションの違いがいまいち分からない…」
このようなお悩みはありませんか?
バスケットボールの反則ルールは、初心者には分かりづらいものです。
しかし、基本的な反則のルールを理解することで、試合がより楽しくなります。
この記事では、バスケットボールの反則を初心者でも分かるように体系的に解説します。
反則の種類から判定基準、ペナルティまで、具体例を交えながら詳しく説明していきましょう。
バスケットボールの反則は、大きく「ファウル」と「バイオレーション」の2つに分類されます。
初心者の方でも理解しやすいよう、基本的な内容から説明していきましょう。
この記事では、以下の内容を解説します。
まず「ファウル」は、相手選手との不正な身体接触によって起こる反則を指します。
体当たりや押し合いなど、選手同士の接触プレーに関連する違反行為が該当します。
一方「バイオレーション」は、ルールで定められた競技の進め方に違反する行為を表現したもの。
ドリブルの仕方やコート内での動き方など、プレー自体の規則に反することを意味します。
両者の大きな違いは、ファウルが「人」に対する反則なのに対し、バイオレーションは「ルール」に対する反則という点。
ファウルは相手選手への危険な行為につながる可能性があるため、より厳しい判定基準が設けられています。
バスケットボールの審判は、2人もしくは3人体制で試合の判定を行います。
各審判は担当するエリアが決まっており、自身の判定区域で起きた反則を見逃さないよう注意を払います。
審判は、以下のポイントを基準に判定を下していきます。
審判は反則の種類に応じて、ホイッスルと手信号を組み合わせて判定を表示。
選手や観客に対して、どのような反則が起きたのかを明確に伝えることが求められます。
バスケットボールの試合で頻繁に見られる反則を、場面別に詳しく解説します。
実際の試合でどんな状況で反則が起きやすいのか、具体例を交えながら説明していきましょう。
以下の3つのシチュエーションについて解説します。
シュート時の反則は、攻撃側選手がシュートを放つ際に起きるファウルを指します。
基本的に、シューターの手や腕に触れる行為は反則となります。
シュートモーションに入った選手の手首や肘に触れた場合、シューティングファウルの判定が下されるでしょう。
判定のポイントは、以下の3点です。
シューティングファウルと判定された場合、2点シュート時は2本、3点シュート時は3本のフリースローが与えられます。
ディフェンス時の反則には、主にブロッキングとチャージングがあります。
ブロッキングは、守備側選手が正しいディフェンスの位置に立っていない状態で接触した際に発生します。
腰が落ちておらず、両足が完全に止まっていない状態での接触が典型的な例と言えましょう。
一方、チャージングは攻撃側選手が、既に位置を確立している守備側選手に体当たりをした場合に起こります。
正しいディフェンスポジションを取っている選手に突っ込んでいく行為は反則と判定されます。
プッシングとホールディングは、バスケットボールで最も一般的な反則の一つとなります。
プッシングは文字通り相手を押す行為を指し、手や体を使って相手の動きを妨害することを意味します。
ポストプレーでの背後からの押し出しや、リバウンド時の押し合いなどが代表的な例となりました。
ホールディングは相手選手を掴む、引っ張る行為のことで、特にスクリーンプレーやリバウンド時に発生しやすい傾向にあります。
ユニフォームを掴んだり、腕を引っ張ったりする行為は即座に反則となるでしょう。
通常のファウルよりも重い罰則が科される特殊な反則について解説します。
試合の流れを大きく変える可能性があるため、基準と事例を正しく理解しておきましょう。
特に注意が必要な3種類の反則を詳しく説明します。
テクニカルファウルは、スポーツマンシップに反する行為や試合進行を妨げる行為に対して与えられる反則です。
主な対象となる行為には、審判への不適切な抗議、相手チームへの挑発的な言動、ベンチでの過度な抗議行動などがあります。
ゲームの円滑な進行を妨げる行為も対象となりました。
ペナルティは相手チームに1本のフリースローが与えられ、さらにボール所持権も移ります。
個人に対して2回テクニカルファウルが宣せられると、退場処分となります。
アンスポーツマンライクファウルは、過度に危険もしくは悪質な接触プレーに対して適用される反則です。
判定基準は以下の3点です。
ペナルティは2本のフリースローと、相手チームのボール所持権となります。
1試合に2回宣せられると、自動的に退場処分。試合の流れを変える重大な反則と言えるでしょう。
ディスクォリファイニングファウルは、バスケットボールで最も重い反則であり、即座に退場処分となります。
暴力行為や著しく危険な反則行為が対象となり、具体例として以下が挙げられます。
ペナルティは2本のフリースローと相手チームのボール所持権。
退場処分に加え、その後の出場停止処分につながる可能性も高いため、絶対に避けるべき反則となりました。
バイオレーションは、相手選手との接触を伴わない反則行為です。
試合の円滑な進行を妨げる行為が対象となり、見逃されやすい反則も多く含まれます。
代表的なバイオレーションを3つの観点から解説していきましょう。
バスケットボールには様々な時間制限が設けられています。
24秒ルールは、攻撃開始から24秒以内にショットを放つ必要があるという規定。オフェンス側の時間稼ぎを防ぐために定められました。
8秒ルールは、ボールを保持してからバックコートからフロントコートへ8秒以内に運ばなければならないというもの。試合の展開をスピーディーに保つ狙いがあります。
5秒ルールは、密接にディフェンスされている状態で5秒以上ボールを保持してはいけない規定。
3秒ルールは、オフェンス側が制限区域内に3秒以上とどまることを禁止したものです。
バックコートや制限区域など、バスケコートの名称が分からないという人は、下記の記事を読んでみてください。バスケコートについて網羅した記事になっています。
トラベリングは、ボールを持ったまま3歩以上動くこと。基準となるステップの数え方を把握しておきましょう。
ただし、2017年にゼロステップというルールが導入され、ボールをもらった瞬間やドリブル中にボールを持った瞬間の1歩目をカウントしないことになりました。
ゼロステップの導入により、以前ならトラベリングでは?というプレーも正式に認められる形となったのです。
一方、ダブルドリブルは一度ドリブルを終えた後に再びドリブルを始める行為。
両手でボールを持った時点でドリブルは終了したと判断されるため、再びドリブルをすれば反則となります。
アウトオブバウンズは、ボールや選手がコートの外に出てしまう反則を指します。
境界線に触れた時点で反則となり、最後に触れた選手の相手チームにボールが与えられます。
なお、空中にいる選手が持っているボールは、選手の足がコート内にある限り有効なプレーと判定されるでしょう。
バックコート違反は、一度フロントコートに入ったボールを再びバックコートに戻してしまう反則。
ボールがフロントコートに完全に入った後、意図的にバックコートに戻すと反則となります。
反則を取られた際のペナルティは、反則の種類や状況によって異なります。
試合の流れを左右する重要な要素となるため、正しく理解しておきましょう。
以下の3つの観点からペナルティについて詳しく解説します。
フリースローの本数は、反則が起きた状況によって変化します。
シューティングファウルの場合、2点シュート時は2本、3点シュート時は3本のフリースローが与えられます。
ファウルをされてなおシュートが入った場合、いわゆるバスケットカウントが適用された時は1本となります。
ノンシューティングファウルでも、相手チームのチームファウルが4個を超えると(5個目から)、ボーナスルールが適用され2本のフリースローが与えられます。
個人ファウルには試合を通じて5回までの上限があり、退場となります。
一方、チームファウルに上限はありません。ただし、各クウォーターごとにチームファウルが5個を超えるとペナルティが与えられます。
チームファウル5個目以降は全てボーナスルールが適用され、相手チームに2本のフリースローが与えられるのです。
反則が起きた際、審判は笛と手信号を用いて判定を示します。
反則をした選手は、審判の判定に速やかに従い、手を挙げます。判定に異議がある場合はキャプテンを通じて確認を求めるのがマナー。
過度な抗議は新たな反則を招く原因となるため注意が必要でしょう。
反則を取られた後は、速やかに次のプレーに移れるよう、定められた位置で待機することが求められます。
円滑な試合進行への協力も、選手に求められる重要な要素となりました。
バスケットボールの反則は大きく「ファウル」と「バイオレーション」に分類されます。
ファウルは選手との接触を伴う反則、バイオレーションはルール違反を指します。
反則の基本を理解するポイントは以下の4つです。
反則ルールは一見複雑に見えますが、理解を深めることで試合がより楽しくなるはずです。正しい知識を持ち、スムーズな試合進行に貢献していきましょう。