- 子どもにバスケットボールを始めさせたい
- ミニバスと一般のバスケの違いがわからない
- 入部を検討しているが費用や練習時間が気になる
このようなお悩みはありませんか?
ミニバスケットボールは、小学生のために考案された特別なバスケットボール競技です。
コートの大きさやボールのサイズ、ルールまで、すべてが子どもたちに合わせて設計されています。
本記事では、ミニバスの基本知識からチーム活動の実態まで、保護者の方が知りたい情報を詳しく解説します。
お子様のスポーツ活動選びの参考として、ぜひご活用ください。
ミニバスとは?一般バスケとの違いを紹介!
ミニバスケットボールは、小学生向けに考案された特別なバスケットボール競技です。
子どもの身体能力や発達段階に合わせて、コートの広さやボールの大きさなどが調整されています。
以下の5つの項目から、ミニバスの基本的なルールと特徴を解説します。
- バスケットボールとミニバスの違い
- コートとゴールの大きさ
- ボールのサイズと特徴
- 試合時間と休憩時間
- 選手交代のルール
①バスケットボールとミニバスの違い
ミニバスケットボールは、通常のバスケットボールとは異なるルールで実施されます。
最大の違いは、小学生が無理なく楽しめるように設計されている点にあります。
ゴールの高さは通常の3.05メートルから2.60メートルに低く設定されており、使用するボールも5号球という小さめのサイズを採用しています。
また、通常のバスケットボールでは5人制ですが、ミニバスでは全員が出場できるよう、交代要員を含めて1チーム15人まで登録が可能となっています。
②ミニバスのコートサイズとゴールの高さ
ミニバスケットボールのコートサイズは、子どもの運動量を考慮して設計されています。
コートの大きさは縦24メートル、横13メートルが基準となっています。一般のバスケットボールコート(縦28メートル、横15メートル)と比べると、やや小さめのサイズです。
ゴールの高さは2.60メートルに設定されており、小学生でもシュートを決めやすい高さとなっています。
しかし、ゴールの高さは2024年から2027年にかけて一般バスケと同じ3.05メートルに変更されることが決定しているので、注意が必要です。
詳しくは、下記の記事で解説しているので、ぜひ読んでみてみてください。
③ボールのサイズと特徴
ミニバスケットボールで使用されるボールは5号球です。
5号球は周囲が約70センチメートル、重さは約450グラムと、子どもの手の大きさに合わせて作られています。
一般のバスケットボール(7号球)と比べると、握りやすく、パスやドリブルがしやすい特徴があります。
表面の素材は合成皮革が一般的で、耐久性が高く、扱いやすい仕様となっています。
ミニバスを始めるお子さんのボール選びにお困りなら、下記の記事を参考にしてください。ボール選びについて徹底解説しています。
④試合時間と休憩時間
ミニバスケットボールの試合時間は、子どもの体力を考慮して設定されています。
1試合は6分間×4クォーターで行われ、第1・第2クォーター間(前半)と第3・第4クォーター間(後半)に1分間のインターバルが設けられています。
また、前半と後半の間には5分間のハーフタイムが確保されています。
ミニバス以外の試合時間については、下記の記事で詳しく解説しています。ぜひ一度読んでみてください。
⑤選手交代のルール
ミニバスケットボールの選手交代のルールは、一般のバスケと大きく変わることはありません。
第一クォーターから第三クォーターまでは、ゲームのインターバル中やハーフタイム中なら自由に交代が可能。
第四クォーターや延長戦は例外で、ゲームクロックが止まる場合のみ交代が許されます。
注意点は、ゲームクロックが2分以内になっている場合に得点してもゲームクロックが止まらないので、交代できないことです。
これらの交代ルールは一般のバスケの交代基準と同じですね。
ミニバスの基本ルールと独自ルール
ミニバスケットボールの試合には、子どもたちが安全に楽しめるよう特別なルールが設けられています。
3つの重要なルールについて詳しく解説します。
- トラベリングとバックパス
- ファウルとバイオレーション
- 得点のカウント方法
①トラベリングとバックパス
トラベリングとバックパスは、ミニバスケットボールの基本的な反則です。
トラベリングは、ボールを持ったまま3歩以上歩くことを指します。ドリブルをせずにボールを持って移動する行為は反則となり、相手チームにボールが渡ります。
バックパスは、前コートから後ろコートへボールを戻すプレーを指します。
いったん前コートに進んだボールを後ろコートに戻すことは禁止されており、違反した場合は相手チームのボール所持となります。
②ファウルとバイオレーション
ファウルとバイオレーションは、試合の秩序を保つために重要なルールです。
ファウルは、相手選手に対する不正な身体接触を指します。
ファウルを犯した選手には、警告が与えられ、5回目で退場となります。また、シュート時のファウルは、フリースローが与えられます。
バイオレーションは、3秒ルールやダブルドリブルなどの違反行為を指します。違反した場合は相手チームのボール所持となり、サイドラインからのスローインで再開されます。
③ミニバスには3ポイントがない
ミニバスケットボールの得点方法は、一般のバスケットボールと異なり、3ポイントシュートがありません。
フリースローは1点、通常のシュートは2点となります。
今後、ミニバスに3ポイントを導入する噂があるみたいです。ゴールの高さやボールの大きさが改定されていることを考えると、3ポイントが導入されるのも時間の問題だと思います。
【保護者向け】ミニバスにかかる物と費用について
ミニバスケットボールチームは、子どもたちのスポーツ活動の場として重要な役割を担っています。
しかし、ミニバスと言っても一般的な習い事となんら変わりません。
保護者の皆さんは、お子さんがバスケを始めるにあたって次のようなことが気になりますよね。
- 月謝や必要な費用
- 練習頻度と時間
- チームプレーの育成方針
- 個人スキルの伸ばし方
費用や練習内容、育成方針など、入部を検討する際に必要な情報を4つの観点から解説します。
①月謝や必要な費用
ミニバスケットボール活動には、月謝をはじめとする複数の費用が必要となります。
基本的な月謝は8,000円前後が一般的な金額です。別途、入会金や年会費が発生する場合もありますが、他のスポーツ教室と比較すると比較的手頃な金額となっています。
練習に必要な用具も揃える必要があり、シューズ、ユニフォーム、ボールなどの初期費用は2万円程度が目安となります。
また、大会参加費や遠征費用は別途必要となりますが、チームによって金額は異なります。
ちなみに、バスケットシューズの選び方は下記の記事で詳しくまとめていますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
②練習頻度と時間
ミニバスケットボールの練習は、子どもの体力と学習時間に配慮して設定されています。
平日は放課後に2時間程度、休日は午前中から3時間程度の練習が一般的です。週3回から4回の練習頻度が標準的ですが、大会前は練習回数が増える傾向にあります。
また、朝練習を実施するチームも存在し、1回30分程度の基礎練習を行うケースもあります。ただし、子どもの体力や生活リズムを考慮し、無理のない範囲で調整されています。
③チームプレーの育成方針
ミニバスケットボールは、チームプレーを通じた人間形成を重視しています。
パスやスクリーンなど、味方と協力するプレーを中心に練習が組み立てられています。単なる技術指導だけでなく、チームメイトへの思いやりやコミュニケーション能力の向上も目標とされます。
試合では全員が出場機会を得られるよう配慮され、勝利至上主義に偏らない指導が心がけられています。基本的な礼儀作法やマナーも重要な指導項目となっています。
④個人スキルの伸ばし方
個人の技術向上は、段階的な練習メニューで進められます。
まず、ドリブルやシュートなどの基本動作を徹底的に練習します。次に、実戦形式の練習で応用力を養い、最後にゲーム形式で実践力を身につけていきます。
また、家庭でも取り組める自主練習メニューが用意され、基礎技術の向上をサポートしています。各選手の体格や運動能力に応じて、個別指導も実施されています。
ミニバスのまとめ
ミニバスケットボールは、小学生の心身の発達に合わせて考案された競技です。
通常のバスケットボールとは異なる特徴を4つの観点からまとめます。
- 設備面の特徴
バスケットボールコートを小さくし、ゴールの高さを2.60メートルに調整しています。また、5号球という小さめのボールを使用することで、子どもたちが扱いやすい環境を整えています。 - ルールの特徴
試合時間は6分×4クォーターで、子どもの体力に適した時間配分となっています。 - チーム活動の特徴
週3〜4回の練習が標準的で、月謝は8,000円程度と比較的手頃な金額となっています。チームプレーを通じた人間形成を重視し、勝利至上主義に偏らない指導が心がけられています。 - 育成方針の特徴
基本技術の習得から応用力の向上まで、段階的な指導が行われます。また、礼儀作法やマナーの指導も重視され、バスケットボールを通じた人格形成が目標とされています。