KAGO BASKETBALL SCHOOLを主宰し、U-15/U-12カテゴリ「KAGO CLUB」のヘッドコーチ、さらには高校バスケの超強豪校である福岡大学附属大濠高校男子バスケットボール部のスキルコーチとしても活動されている丸田健司さんのインタビュー。KAGO設立のきっかけや、独自の指導理念について、また自身が「バスケットで飯を食っていきたい」という想いを実現してきた人生についてお話いただきました。
―丸田さんのこれまでのバスケットボール歴を教えてください
丸田:バスケをはじめたのは中学生からで、小学校の頃はサッカーをやっていました。転校のタイミングで仲が良かった友達がバスケにハマりだして、そのままの流れでその友達たちと一緒にバスケ部に入りました。中学校はしんどい練習はしていたものの強豪というわけではなく、他の強豪校や有名な選手のこととか、外の世界はほとんど知らない状態でずっとやっていました。ある日、月刊バスケットボールで、マイケル・ジョーダンの「ジョーダンキャンプ」の募集をしていて、親にお願いをして10日間ほどアメリカに行かせてもらいました。
マイケル・ジョーダンに会いたいというよりは、他の日本人で参加している方や、現地の通訳の方たちがすごくかっこよくて。そういう人たちに憧れたことがきっかけで、その後留学したいと思うようになりました。当時はインターネットもまだ普及していないし、SNSもないので、高校からアメリカに留学する方法がわからず、地元の奈良の高校に推薦で入学しました。でも、そこも強豪ではなく県ベスト16くらいでした。
大学は日本も検討したのですが、1部の学校には推薦がないと行けなくて、でも自分の実力には自信があって強いところでやりたいというのがあり、アメリカに行くことを決めました。1年間日本で英語を勉強した後に、アメリカの短大に2年間バスケ留学をしました。アメリカ留学中に知り合ったbjリーグ(現:Bリーグ)の関係者に声をかけてもらって、日本に帰ってプロになる話をいただいたのですが……。帰国したタイミングで運営会社が変わってしまい、予定していたロスターメンバーの内、実業団チーム(元の運営会社)とプロチーム(新しい運営会社)に分かれなければならなくなって、自分は実業団チームに所属することになりました。2005年の頃だったと思います。
その頃、ストリートボールのAND1が流行っていて、日本でも盛り上がり始めたタイミングで、ウィンターカップ出場も果たした当時の強豪校、東住吉工業高校(現:東住吉総合高校)出身のメンバーを中心に「大阪籠球会」を立ち上げる話があり、そのメンバーに加わりました。大阪籠球会は「バスケ祭」っていう単発のイベントをZeppOSAKAなどのハコを使ってやっていたのですが、1回目から500人くらいお客さんが入って、そこからみんなも目立つのが好きな集団だったので、その流れで2回、3回ってなっていくにつれて、「チームにしようか?」と話が進んでいった感じですね。ストリートだと東京はLegendで、大阪はバスケ祭って感じでやってましたよ。
当時は日本のバスケットボール業界がここまで盛り上がっていくとは思っていなかったのですが、一緒にやってきた人たちが今活躍しているのは刺激になるし、自分が今までやってきた経験が活きているし、自分の意思表示をしながら周りから認めてもらって、バスケットボールが事業として成り立つところまでこれたのは良かったです。

―KAGO BASKETBALL SCHOOL設立の経緯を教えてください
丸田:まず、アメリカから帰ってきた理由は「バスケットで飯が食いたい」というのがありました。大阪ディノニクスという実業団チームが小中学生向けのバスケスクールをやっていて、最初はそこでアルバイトをさせてもらいました。「日本にもこういう事業があるんだ」と思って、自分でプレーするのも好きだけど、教えるのも好きで自分に合っていると感じました。でも、スクールコーチとして食べていくなら「責任」が出てくる。そこでプロから方向転換をして腹をくくりました。
大阪籠球会として定期的にクリニック活動(学校やチームなどをまわってバスケの楽しさを伝える活動。当時無料で開催していたそう)をしていく中で、ミニバス連盟の方から「何か一緒にやれないか?」という話をいただき、寝屋川市でスクールを開校しました。最初はビラ配りとかもやってたと思うんですけど、クリニックに参加してくれていた子たちが集まってくれたので、良いスタートを切れたと思います。
次に堺市ではじめたのですが、最初は5人くらいでした。こちらも過去のクリニック参加から聞きつけてくれた子が参加してくれたのですが、そのなかに、ミニバス、中学生と全部優勝して大阪府選抜にも選ばれた子がいて、そこから口コミで広がって1ヶ月後には満員に。アメリカに行ってたこともあってツーボールの練習とかは当時珍しくて、敏感な子たちが多かったのもあると思います。もちろん、応援してくれる人がいたり、生徒に恵まれていたのは大きかったですね。

※KAGO SKILLS LABOでの練習の様子
―指導で大事にしていることを教えてください
丸田:バスケを通して何を教えなくてはいけないか?という部分を常に考えています。練習メニューを通して「人の話を聞く」「リーダーシップ」など、プレイ以外の部分を大事にしています。10年以上やっていて、子供たちにもずっと同じことを言っているんですが、「いくら上手くても上には上がいて、同じ実力で同じ身長になった時に選ばれるのは、ちょっとした声を出すとか、リーダーシップを執るといったことが結果に繋がっていく」と。小学生にも、大濠高校の選手にも、プロにも同じことを言っています。
KAGOのSNSを見て、スクールに来てくれる人に「印象と違った」と良く言われます。派手に見えていたけど、地味で基本的なことを大事にしていて、人間的な部分を大事にしていることは印象と違ったと言われますね。
―海外に足を運ぶ理由について教えてください
丸田:日本は日本の良さがありつつ、アメリカだったりスペインだったりのトップを指導者として体感しないといけないと思っていて、コロナでしばらくできていなかったKAGOのアメリカツアーを2023年から復活させます。
やっぱり自分の上からダンクされる体験は日本だとなかなかないので、肌で感じることが大事だと思います。またアメリカも西海岸だけではなくて色々な地域にいって自分自身も情報収集をして繋がって、世界の素晴らしいコーチを日本に招待したいという想いで、KAGOにしかできないことをやっていきたいと思っています。

―KAGO BASKETBALL SCHOOLについて改めて教えてください
丸田:初心者の子もいますし、技術以外の人間的な部分を大事にしているからこそ、年齢層も幅広く受け入れています。KAGOのイメージは練習が難しいといった見られ方もするのですが、初心者から楽しめるスクールを目指しているので幅広い方に来てほしいと思っています。自分たちも含めて楽しめることをどんどんやってきたいですね。
―丸田さんがこれから目指していきたい未来や実現していきたいことなどを教えてください
丸田:世界で活躍する選手を育てたい。と思ってやっています。NBAであったり、それ以外の仕事でもいいのですが、海外に触れて、例えば英語の教師になりたいでもいいと思うのですが、そういう「きっかけ作り」をしていきたい。自分自身が人との出会いですごく得をしてきて活かされている人生なので、そういうことを子供であったり、卒業した子たちにも感じてもらいたいです。
今、日本のバスケがすごく盛り上がっていますが、日本一のチーム、バスケスクールを作りたいというよりも、これから環境がどんどん変化していくなかで、柔軟に対応しつつブレない指導をしていきたいですね。常に一番おもしろい選択をしたいと思っていて、何事も楽しんでやることを優先しています。やっぱりそれが好きなバスケを仕事にできている魅力だと思います。こうやってバスケがあることは幸せなのでこれからも注力していきたいです。
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