・B.革新でBリーグの何が変わるのかわからない
・応援しているクラブがどのカテゴリーに入るのか知りたい
このようなお悩みはありませんか
2026-27シーズンから、Bリーグは「B.革新」という構造改革に踏み切ります。
B1・B2・B3という区分がなくなり、B.LEAGUE PREMIER・B.LEAGUE ONE・B.LEAGUE NEXTの3つに再編されます。
最も大きな変更は、競技成績による昇降格の廃止です。
この記事ではBリーグを観戦している方へ向けて、3つのカテゴリーの違いと、昇降格がなくなったあとにクラブがどう入れ替わるのかを解説します。
この記事の内容
ぜひ最後までお読みください。
B.革新は、Bリーグが2026-27シーズンから実施するリーグ構造の改革です。
クラブの数を増やしながら競技レベルと経営の水準を引き上げる目的で、リーグの土台そのものを組み替えます。
成績で上下が決まる仕組みから、経営の実力でカテゴリーが決まる仕組みへ移行するという点が改革の中心です。
変わるポイントは次の3つに整理できます。
順に見ていきましょう。
B.革新でまっさきに押さえておきたいのが、競技成績にもとづいた昇格・降格が廃止される点です。
これまでのBリーグでは、B1で下位に沈めばB2へ落ち、B2で優秀な成績を残せばB1へ上がれました。
2026-27シーズン以降は、シーズンの順位がカテゴリーの移動に直結しません。
代わりに、上のカテゴリーへ入れるのはリーグが定めた審査を通過したクラブだけです。
Bリーグ公式サイトでは、改革の狙いや新ディビジョンの位置づけがまとめて説明されています。
参考:B.LEAGUE|B.革新 2026年からの新制度について
昇降格をなくす判断の背景には、降格リスクを抱えたままでは施設投資や長期契約に踏み切れない、という経営上の事情があります。
降格すれば放映権料もスポンサー収入も落ち込むため、数億円規模のアリーナ計画には手を出しにくい状況が続いていました。
カテゴリーが固定されれば、5年先を見据えた投資判断ができます。
リーグ全体でクラブ数を増やしながら水準を引き上げるには、この不安定さを取り除く必要があったわけです。
昇降格の代わりに置かれたのが、売上高・平均入場者数・ホームアリーナの3つを軸にした審査です。
クラブはこの基準を満たしてはじめて、B.PREMIERへの参入資格を得られます。
成績が振るわなくても基準を満たせば最上位に居続けられるという点が、従来との決定的な違いです。
逆に、コート上で好成績を残しても経営の基準に届かなければ、上のカテゴリーには入れません。
観客動員やスポンサー収入といった、これまで順位表に表れなかった数字が、クラブの立ち位置を決めるようになります。
審査は一度きりではなく、第1審査から第3審査まで段階的に実施されました。
過去2シーズンの実績を見る第1審査から、直近1シーズンで判定する第3審査まで、クラブには複数回の挑戦機会が与えられています。
判定はBリーグの理事会で行われ、結果は公式サイトでクラブ名と数値つきで公表される仕組みです。
B.革新の初年度となる2026-27シーズンは、2026年9月22日に開幕します。
開幕カードはアルバルク東京と琉球ゴールデンキングスの一戦で、2016年のBリーグ開幕と同じ組み合わせです。
シーズンテーマには「シン・バスケ」が掲げられました。
新制度での全カーディングと開幕日は、Bリーグの公式リリースにまとめて掲載されています。
参考:B.LEAGUE|2026-27シーズン 全カーディング決定のお知らせ
10年目の節目に、開幕戦の顔合わせを初年度と同じにそろえた演出になっています。
レギュラーシーズンは2026年9月から翌年春まで続き、そのあとにポストシーズンへ入る流れです。
B.ONEとB.NEXTも同じ時期にシーズンへ入るため、3つのカテゴリーが並行して進む形になりました。
新しい3つのカテゴリーは、単に名前が変わっただけではありません。
クラブ数も地区の分け方も異なり、求められる経営規模もそれぞれ違います。
B.PREMIERが国内最高峰、B.ONEがその下、B.NEXTが新規参入の入口という位置づけです。
2025年10月30日の理事会で、全55クラブの参入カテゴリーが決まりました。
それぞれの中身を見ていきます。
B.PREMIERは国内最高峰の競技レベルを目指すディビジョンで、初年度は26クラブが参加します。
東地区と西地区に13クラブずつ分かれる2地区制です。
アルバルク東京、宇都宮ブレックス、千葉ジェッツ、琉球ゴールデンキングスなど、これまでB1の上位を争ってきたクラブが顔をそろえます。
2027-28シーズンも同じ2地区制で運営されることが、あわせて決まりました。
初年度が26クラブという規模になったのは、審査を通過したクラブをすべて受け入れた結果です。
東地区にはレバンガ北海道から富山グラウジーズまでの13クラブ、西地区には信州ブレイブウォリアーズから琉球ゴールデンキングスまでの13クラブが並びます。
北海道から沖縄まで広がるリーグを2つに割ったため、地区内の移動距離は従来より抑えられました。
全55クラブのカテゴリーと地区分けは、Bリーグの判定結果のリリースに一覧で掲載されています。
参考:B.LEAGUE|2025年10月 クラブライセンス判定結果 全55クラブの2026-27シーズン地区分けが決定
B.ONEに入るのは25クラブで、北・東・中・西・南の5地区制です。
地区の数が多いぶん、移動の負担を抑えた日程が組みやすくなります。
B.PREMIERの基準にあと一歩届かなかったクラブと、これまでB2で戦ってきたクラブが中心です。
B.ONEのクラブにも、審査を通過すればB.PREMIERへ上がる道は残されています。
サラリーキャップの上限もB.PREMIERとは別に設定されており、経営規模に応じた運営ができる設計になっています。
B.ONEには本ライセンスと仮ライセンスの区分があり、仮ライセンスのクラブは人件費の下限がやや低く抑えられています。
規模の異なるクラブが同じ土俵で戦えるよう、経営体力に応じた幅を持たせた形です。
5地区制のため各地区5クラブという構成になり、地区内の対戦が濃くなります。
B.NEXTは3つのなかで最も新しいカテゴリーで、初年度は4クラブという小さな規模で始まります。
参入するのは、しながわシティバスケットボールクラブ、湘南ユナイテッドBC、ヴィアティン三重、山口パッツファイブの4クラブです。
B.NEXTとは、これまでのB3にあたる位置づけで、クラブがプロリーグへ入っていく入口となるカテゴリーのこと
4クラブしかないため、同じ相手と何度も対戦する日程になる点は課題として残ります。
クラブ数が増えていけば、地区分けや大会方式も見直される見込みです。
初年度は4クラブで48試合という日程が組まれました。
新しくプロを目指すクラブにとっては、まずB.NEXTでリーグ戦の運営経験を積み、B.ONEの基準を満たしていく道筋になります。
将来的にクラブ数が増えれば、地区制の導入も検討される段階です。
昇降格がなくなっても、カテゴリーが固定されるわけではありません。
経営基準をクリアすれば上がれるし、下回り続ければ落ちるという仕組みに置き換わっただけです。
審査で問われる条件と、入れ替えの流れを4つに分けて解説します。
条件はいずれもコート上の成績とは無関係で、クラブの経営そのものが対象になりました。
B.PREMIERの審査で最初に問われるのが売上高です。
第1審査から第3審査を通じて、売上高12億円という水準が基準として設定されました。
第3審査では、売上高9億円以上でも平均入場者数4,000人以上を満たせば通過できる組み合わせも用意されています。
単年度の数字ではなく、複数シーズンにわたって水準を保てているかが見られます。
チケット収入だけでなく、スポンサー、グッズ、飲食、アリーナ事業まで含めた総合力が問われる基準です。
B1クラブのなかにも、この売上高の壁を越えられずにB.ONEへ回ったクラブがあります。
コート上の成績とは別の軸で線が引かれた結果です。
2つ目の条件が、ホームゲームの平均入場者数4,000人です。
売上高と組み合わせて判定され、第3審査では3,000人以上でも売上高12億円を超えていれば通過できます。
地域にどれだけファンが根づいているかを、席の埋まり方で測る基準といえます。
入場者数は毎シーズン集計されるため、一度の好調では通過できません。
観客を呼び続ける運営力が、そのままカテゴリーの維持につながる設計です。
ホームゲームは1シーズンに30試合前後あり、そのすべての平均で判定されます。
人気カードだけを満員にしても届かないため、平日の試合をどう埋めるかが課題になりました。
3つ目がホームアリーナの要件で、5,000席以上の収容力が求められます。
新設や改修が必要なクラブについては、2028-29シーズンの開幕までに使用を開始する猶予が認められました。
アリーナの整備は自治体の判断に左右されるため、クラブの努力だけでは進まない場面もあります。
実際に三遠ネオフェニックスは、市長選と住民投票を経てアリーナの工期が遅れ、罰金3,000万円という制裁つきでライセンスを維持することになりました。
クラブに起因しない遅延であることが認められた例外的な措置です。
アリーナ基準が厳しいのは、5,000席規模の会場があってはじめて入場者数4,000人という目標が現実味を帯びるためです。
3つの基準は独立しているようで、実際には連動しています。
参入が決まったあとも、審査は毎年続いていきます。
Bリーグは毎年10月に継続資格の審査を実施し、基準に届かないクラブには制裁を科す運用です。
一度上がれば安泰という制度ではなく、水準を保ち続けることが条件になっています。
下のカテゴリーから見れば、毎年チャンスが巡ってくる仕組みでもあります。
判定はBリーグの理事会が行い、クラブ名・平均入場者数・売上高・ホームアリーナの状況まで公表されます。
ファンから見ても、応援しているクラブがどの数字で足りていないかを毎年確認できる透明性のある制度です。
B.革新はリーグの構造だけでなく、試合の組み方と選手の契約制度にも及びます。
試合数、ポストシーズンの方式、人件費の上限がまとめて変わるため、観戦する側の見え方も変わります。
主な変更は次の3点です。
いずれも2026-27シーズンの開幕から適用され、初年度から新しい形で運用が始まります。
B.PREMIERのレギュラーシーズンは、1クラブあたり60試合で組まれます。
内訳は同じ地区との32試合と、他地区との28試合です。
同地区の対戦が半分以上を占めるため、東西それぞれで順位争いの物語が生まれやすくなります。
移動距離を抑えた日程になり、選手のコンディション管理にも効いてきます。
観戦する側から見ると、近隣クラブとのライバル関係が見どころとして際立つ構成です。
同地区の相手とは2回戦総当たりに加えて、一部のクラブとさらに2回戦を重ねる組み方です。
同じ相手と年5回以上ぶつかる組み合わせも生まれ、対戦を重ねるごとに対策と修正の応酬が見られるようになります。
2026-27シーズンのポストシーズンには、8クラブが進出します。
各地区の上位3クラブに、ワイルドカード2枠を加えた構成です。
ファイナルの方式も大きく変わり、ホームアンドアウェーの3戦先勝(最大5試合)になりました。
上位クラブのホームで2試合、下位クラブのホームで2試合、決着がつかなければ上位クラブのホームで最終戦という流れです。
クォーターファイナルとセミファイナルからは連戦がなくなり、必ず休息日が挟まれます。
会場が移る際には移動日と休養日で中2日が確保されます。
選手の負担を減らしつつ、ホームでの試合数を両クラブに配分する組み方です。
ファンにとっては、自分のクラブのホームでポストシーズンを観られる機会が増えます。
選手の契約制度にも新しい枠組みが入ります。
B.PREMIERにはキャップ8億円・フロア5億円のサラリーキャップが設定され、人件費に上限と下限がつきました。
ドラフト制度も毎年1月に実施され、高校卒・大学卒・海外組が対象になります。
指名は下位クラブから順に選ぶウェバー方式で、指名順の抽選も導入されました。
制度の詳細な数値は、Bリーグの公式リリースに条件ごとの一覧が掲載されています。
参考:B.LEAGUE|B.革新の競技に関する制度概要が決定
資金力だけで戦力が偏らないようにする仕組みが、B.革新で初めて本格的に入ります。
1巡目で指名された選手の契約金は、高校卒で年俸1,400万円、大学卒で1,800万円から3,500万円という水準に定められました。
契約は3年保証、または2年にプレイヤーオプションを加えた形から選べます。
外国籍選手については、B.PREMIERで登録3名に帰化選手やアジア特別枠1名を加える構成となり、出場人数の制限は設けられていません。
最低2週間からの短期契約も可能になり、けが人が出たときの補強がしやすくなりました。
制度が大きく変わるため、観戦する側にも疑問が残ります。
呼び方・カテゴリーの移動・試合の面白さの3点を押さえておけば、開幕後に迷わずに済みます。
寄せられやすい質問に順に答えます。
2026-27シーズンからは、B.LEAGUE PREMIER・B.LEAGUE ONE・B.LEAGUE NEXTが正式名称になります。
B1・B2・B3という区分は、2025-26シーズンをもって役割を終えました。
報道では「Bプレミア」「Bワン」「Bネクスト」という短い呼び方も使われています。
過去のシーズンを振り返るときはB1・B2・B3の表記が残るため、年度とあわせて読み分けてください。
リーグの英語表記も統一され、公式サイトやチケットサイトの表示も切り替わりました。
上がれます。
参入審査は毎年実施され、B.ONEやB.NEXTのクラブにも申請の門戸が開かれています。
成績ではなく経営基準で判定されるため、順位が振るわないシーズンでも参入の準備は進められます。
ただし売上高やアリーナの条件を満たすには数年単位の準備が要るため、実際の移動はこれまでより緩やかなものになるでしょう。
応援しているクラブがどの基準に届いていないかは、毎年10月の判定結果で公表されます。
アリーナの新設が絡む場合は、自治体との協議から着工、開業まで数年を要するでしょう。
クラブの発表するアリーナ計画を追いかけておくと、参入時期のおおよその見当をつけられます。
降格を避けるための戦いはなくなるものの、順位争いそのものは残りました。
ポストシーズンに進めるのは8クラブだけで、地区の上位3枠とワイルドカード2枠を巡る争いは続きます。
残留争いという緊張感が薄れる点は、制度上どうしても避けられません。
その代わり、クラブは降格の不安なく複数年契約や施設投資に踏み切れます。
長い目で見れば、選手が定着してチームの色が育ちやすくなる環境といえます。
下位のクラブが若手を思い切って起用しやすくなる点も、降格がなくなったことの効果です。
目先の勝敗より育成を優先する判断が取りやすくなり、数年後の戦力差は縮まる可能性があります。
Bリーグ公式サイトの「参入決定クラブ」のページに、3つのカテゴリーごとのクラブ一覧が掲載されています。
毎年10月の判定結果のリリースには、クラブごとの平均入場者数と売上高、ホームアリーナの状況まで並びました。
数字を追いかけておくと、来季どのカテゴリーで戦うことになるのかを早い段階で読み取れます。
クラブの公式サイトでも、アリーナ計画や参入に向けた取り組みが随時発表されています。
B.革新は、Bリーグが順位ではなく経営の実力でカテゴリーを分ける仕組みへ移る改革です。
ここまでの要点を振り返りましょう。
開幕は2026年9月22日、アルバルク東京と琉球ゴールデンキングスの一戦です。
制度が変わる初年度は、順位表の見え方も戦力の動き方もこれまでと違ってきます。
応援しているクラブがどの基準に届いているかを知っておくと、順位表とは別の見どころが増えます。